君一色




暫くして、先生の処分が決まった。


学校中がその話題で溢れていた。


「本田、高瀬くん誘惑して無理やりさせたらしいよ」

「まじで!?清楚そうな顔してやるねー」

「まじさいてー」



なんで先生が悪いことになってるんだよ。


でもそれもこれも全部、俺が間抜けだったから。
馬鹿な手足は動かないし、もっと馬鹿な口は否定することも出来ない。


何も出来ない。




あれだけ教師になりたかったって言う先生の過去も未来も全部



俺が踏みにじった。



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