君一色
晴れた空

蒼side*









ーーーーーーーーーーーーーーー


早く逃げ出したかった。

この場から
和音の前から
ーーー自分から。




なのに・・・


「・・・離してよ」

「嫌ですっ」



ベットから降りようとする自分の腕を、和音は強く掴んで離さない。


「なんで・・・」


「まだ出て行きませんっ!」

「・・・」


言葉を失った。




さっきまで、息苦しそうに泣いてたくせして。
俺が帰ってくるまで独りで泣いてたくせして。


今ぐらい
いつもみたいに言う事聞いてくれたらいいのに。



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