君一色



浴衣を着て、歩きづらそうにしている女の子と
それを見て愛おしそうに手を引く男の子。




———自然と、胸が痛くなる。





結局私は、ここまで引きずってしまうんだ。

西野が好きな気持ち・・・。



自分でも嫌になるほど
男女を見ると心の底から湧き出すこの感情。




だから私は、外出をしないようにしていたんだ。




「おいっ!」

「——————っ!?」



自然と歩く速度が遅くなっていた私は
高瀬さんの声で我に帰る。


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