本当のキミ〜君から見えるキミ〜
あれから、彼女はよく俺のお気に入りの場所に訪れた。
彼女、由紀乃は特に何をするわけでも無く隣に居た。
他愛ない話をして、笑って…
俺のお気に入りの場所がバレてしまったことを最初は悔いたが、今はこの時間が心地よくも感じていた。
今日も俺は空を見る。
その横に由紀乃が座るのが当たり前になりつつあった。
いつも由紀乃は静かに俺が話し出すのを待つのに、今日は違った。
「悠哉また、空を見ているの?」
いつもとの違和感を感じながらも俺は答えた。
「あー。今日の空は雲が少なくて青い。」
雲がなくて、青い空を広がっていた。
「ねぇ、悠哉」
いつもと違う声のトーンに感じ、俺は起き上がって由紀乃を見た。
「んー?」
「……まだ、寂しいの?」
心臓がドクンと跳ねた。