本当のキミ〜君から見えるキミ〜



その人は俺の名前を知っていた。どうしてだろうと疑問に思ったが、別にいいかと深くは聞かなかった。



それよりも、この場所が知られたことが少し嫌だった。



俺はまた寝そべった。すると、彼女は横に座った。

そして、唐突にこう言った。



「どうして、そんな顔をして空を見ているの?」



ドキッとした。けど、平然を装って


「そんな顔って、どんな顔?」



他人の目にはどう写っているのだろうか。



「…悲しいとか、寂しいような顔をしてる」



胸が痛くなった。
誰も気づかなかったのに。


すぐ見破られてしまったことに驚いた。



「あぁ、俺は寂しいから」

思わずそんなことを言ってしまった。


すると、どうして、と聞かれてしまったが、秘密と言って受け流した。




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