いつか見る青
おじいちゃんは毎朝テレビの情報番組をBGMに新聞を読むのが日課だそうで。


なるべくおじいちゃんとコミュニケーションを取りたかったので、私も付き合う事にしたのだ。


だけど、そんなんで気が散らないんだろか?と思ったけど、何かしら周りで音がしていた方がむしろ落ち着くらしく、また、番組内で定期的に時間をアナウンスしてくれるので時報として活用しているらしい。


その言葉通り、ソファーに腰掛けしばらく記事を読み耽っていたおじいちゃんは、時間を知らせるテレビの声に反応し、画面をチラリと確認した後、出社の準備をするべく立ち上がった。


一人残された私は、テレビを眺めつつ、この後何をするべきかぼんやり考える。


ひとまず部屋に戻って、荷物整理を再開しようかな。


実はまだ中途半端なまま放置してあるのだった。


昨夜はあの後すぐに民さんがお風呂に入るよう声をかけてくれて。


私が一番風呂なんて申し訳ないと思ったんだけど、おじいちゃんは仕事のケリがついてからのんびり入りたいという事だったし、紫さんはいつも夜更かしでお風呂に入る時間も遅いらしかった。
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