いつか見る青
ボーっとしながら立ち尽くしている私の脇をワゴンを押して通りすぎようとしていた民さんと、カチリと目が合った。
「……とても堂々としていて、利発な子でしょう?未来さんて」
「え?あ、はい」
「礼儀正しくて聞き分けが良くて。この美山家は昔から小さいお子様が出入りする機会が多くて、色々な性格の子を拝見して来ましたが、未来さんは群を抜いてしっかりしていらっしゃる方だと思います」
「そう……なんですか?」
「ええ」
なぜ民さんがいきなりそんな事を言い出したのか、そして何を伝えようとしているのか、私には全く分からなかったけれど、かといって、それを追及する言葉もとっさには思い浮かばなかった。
「どうか、仲良くして差し上げて下さいな。未来さんにとって、中学生生活最後の……中学生らしい、楽しい夏休みの思い出ができますように」
「あ、はい。それはもちろん」
慌てて頷くと、民さんはやさしく微笑み、「では」と言いつつワゴンを押してリビングを出て行った。
……とりあえず、私も部屋に戻ろうかな。
「……とても堂々としていて、利発な子でしょう?未来さんて」
「え?あ、はい」
「礼儀正しくて聞き分けが良くて。この美山家は昔から小さいお子様が出入りする機会が多くて、色々な性格の子を拝見して来ましたが、未来さんは群を抜いてしっかりしていらっしゃる方だと思います」
「そう……なんですか?」
「ええ」
なぜ民さんがいきなりそんな事を言い出したのか、そして何を伝えようとしているのか、私には全く分からなかったけれど、かといって、それを追及する言葉もとっさには思い浮かばなかった。
「どうか、仲良くして差し上げて下さいな。未来さんにとって、中学生生活最後の……中学生らしい、楽しい夏休みの思い出ができますように」
「あ、はい。それはもちろん」
慌てて頷くと、民さんはやさしく微笑み、「では」と言いつつワゴンを押してリビングを出て行った。
……とりあえず、私も部屋に戻ろうかな。