いつか見る青
だけどおばあちゃんが体調を崩すことが多くなってからは早出、残業の回数が増えて、このままでは民さんの負担が多大になってしまうから、もう一人、夜まで勤務できる人を雇おうという流れになったようだ。


そこでお母ちゃんが採用された訳なんだけど、そんな背景があったから、住み込みというのはそれぞれにとって都合が良かったんだ。


お母ちゃんは住む所が確保できたし、民さんはオーバーワークしなくて済むし、美山家の人も帰宅時間を気にする事なくお母ちゃんに色々と用事を頼めるし。


もちろん、住み込みだと一日中仕事をしているみたいになっちゃうからそういうのを嫌う人もいるだろうけど、でも、そもそも家事っていうのは終わりがないもので、お母ちゃんはそういう状態には慣れっこだったから全然苦ではなかったらしい。


それ相応のお給料ももらえたし、民さんが出勤してくればその間に休めたしね。


むしろ、学校に行きながら家事をこなしていた孤児院時代の方が大変だったかもしれない。


「あ。そういえば、民さんの旦那さんはどうしてるんですか?」
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