いつか見る青
「旦那様は今日は18時半くらいにはお帰りになるそうです。そのタイミングでお夕飯にいたしますので、食堂までお越しくださいませ」


そして神崎さんに視線を向ける。


「神崎さんも、召し上がって行きますよね?」


「はい。またまた図々しく、すみません」


照れ笑いする神崎さんに、民さんは優しく微笑み返した。


「そんな事ないですよ。旦那様がお誘いしたんですから。どうぞごゆっくりなさって下さい」


それではまた、と言いながら民さんはキビキビとした足取りで部屋を出て行く。


「紫君」


民さんが出るまでドアを押さえていた叔父さんは、彼女に続いてその場を離れようとしたけど、神崎さんに呼びかけられて気だるそうに振り向いた。


「何ですか?」


「明日奥様の所にいらっしゃるなら、私と葵さんもご一緒させていただいて良いかな?めったにお目にかかれないし、この機会にぜひ…」
「やめてくんないかな?病人は人と話すだけでも尋常じゃなく体力使うんだからな」


神崎さんが言い終わらないうちに、叔父さんはピシャリと言い放つ。
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