お見合い学園物語
『背の高い人は有利なのかなっ…』

眼鏡を掛けた、
細身の男性は、
残念そうな顔をした。

私は、電子手帳を見直し、光がこの部屋にまだ、
2つあるのを確認すると、探してみた。

「あっあった…」

嬉しそうな女性の声…
残るはこの部屋には、
後一つ。

中々見つからないなっ…、ふと掲示板に、
目をやると、“秘密行事”の案内が載っていた。

「この学園に伝わる、秘密の案内状ですね…」

ふと声のする方を見ると、さっき男性と
本を取り合って居た人が、掲示板の紙の説明をしてくれた。

「あっ失礼…でしたかっ…この掲示板が余りに、
華やかでしたので、
僕は華やかを見ると、
思わず見とれてしまうのです」

「そう…何ですか…」

「この学園に以前友人が通い卒業して、
僕も行ってみようと、
掲示板にある秘密のイベントを、探していたので、
丁度見つかり、
あなたのおかげですね」

「いっいいえそんなことは…ないです」

眼鏡をかけた、
優しそうな茶色の瞳に
ちょっと惹かれた。

「あっ名前を名乗らずに、失礼しました、
僕の名前は水島涼
(みずしまりょう)です。電子手帳に、こうやって…
秘密の案内に近付けると
シ‐クレットイベントが、手に入るので」

男性は、自分の電子手帳を、何も書いて無い、
紙に向けて、“ピッ”と
音が鳴るのを待ち、
デ‐タ‐を取り込んだ。

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