××倶楽部

 マーベラスの入り口にあるよりも更に大迫力のシャンデリアの下まで来ると、店の奥から「セイヤァァアアア!」という男の人の物凄い雄叫びが響いた。


 ブラックスーツに身を包んだ背の高い人がシャンデリアの下まで猛ダッシュで突っ込んできて、アメフト選手のように肩からはいりガツッと音がきこえるくらい強引に社長は抱きしめられた。



 ははは……社長って、男の人にもモテるんだ…………


「聖夜やっとうちで働いてくれる決心してくれたのか!」

「いえ僕は別件で……」

「お前ならそのメガネキャラで間違いなく不動の人気ホストになれるよ」

「いやいやそういうわけじゃなくて」

「相変わらず可愛い顔してるな聖夜は…………」

「いや、だからこの顔は生まれつきですが」



「あ、あのぅ社長、ハヅキさんのことは……」


 社長に絡みついていたホストみたいな男の人が私をちらりと見ると、「ああ大変! ご新規様一人!」と人差し指を突き上げた。



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