××倶楽部

 典は、デートか……と呟くと漫画をパタンと閉じて起き上がる。


「休みの日に、どこでデートすんだよ?」


 ベッドが揺れた。典と肩がぶつかる。


「え、そんなのわからないけど社長のことだから素敵な所に連れて行ってくれるかもしれないじゃん」


 典は、へー、と私をバカにしたように含み笑いをした。


「な! 何よ! バカにしてるんでしょ! 大丈夫だよ、私だって大人だもん、普通にちゃんとデートできるもん……」


「処女のくせに、何が普通にちゃんとデートできるもんだよ」


 またそうやって私のことお子様扱いするんだから!


「練習してやろっか?」


「へっ? 練習……って」


「例えばさ、ほら、今みたいにベッドの上で二人きりになったらどうすればいいか……とか」



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