××倶楽部

 幼なじみの典に、じっと見つめられて視線をそらす。


「ばか……視線そらすな、俺のこと見てろ」


 顎を掴まれて、反対側を顔をそむける。


「やだ、今は典の顔見れない……」


 だって、練習なのに典が嘘ついてるだけなのに、私の心臓は壊れるくらいドキドキしちゃってるし、多分顔も真っ赤だ。


「見ろって言ってんだよ!」


「嫌ぁ……典の意地悪。本当にキスしないでよ……」


「芽依……おまえ、今すげぇ可愛い顔してるぞ」



 そう言って典は、また私の唇を塞ぐ。社長と違う……全然違う…………典からのキスはもっと荒々しい。それなのに乱暴さはかんじないのは、典が本当は優しいことを私が知ってるからだ。


 典のことは、何でも知ってる。



 私が大人しくなったのをいいことに、典の手は好き勝手に私の体を這っていく。

 舌と舌が絡まって、社長の時はパニック状態で何がなんだかわからなかったことも、私は一つ一つ冷静に受け入れてしまう。


「……そう、もっと舌動かしてみろ。芽依」


「…………ん」


 典が頭の角度をかえて、もっと深いキスをしてくる。


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