××倶楽部


 か、体の準備ですかぁ???


「あ、その手錠とりましょう。よく似合ってますけど、邪魔でしょう?」


 社長が小さな鍵を差し込むと、手が自由になる。


「自分で触ったことくらいありますよね?」


 でた。キラキラキラリーンと音がしそうな程の笑顔。その素敵すぎる笑顔とは裏腹な鬼畜な発言に、私はもう普通じゃいられない。


 鳥肌がたつ。


「触ってみてください……ここ」


「やらなきゃダメですか?」


 涙目で訴えてみても、社長は、ダメです。と言っただけだ。

 普段から意外と頑固なところがあるから、ダメと言ったらダメなんだろう。


 諦めて、指をさされた部分に手を伸ばす。



「そんな触り方で本当に気持ちいいですか? 気持ちよくないでしょう? 気持ち良くならなければ準備できませんよ」


 ううっ、酷い…………社長が酷いのに、ゾワゾワと鳥肌がたつ私自身は、もっと酷い。


「社長に触ってもらいたい…………そのほうが気持ち良いんです……体の準備は社長にお任せしちゃだめですか?」 

 


< 175 / 378 >

この作品をシェア

pagetop