××倶楽部

「社長……あの…………」


「なんですか? 待ってと言ったのはそっちでしょう」


 ふっと笑って、ベッドの上でリラックスしたように頬杖をついて私を見つめる。


 い、意地悪…………


 サディストて、嘘じゃない。こういう人のこと正真正銘の真性サディストっていうんだ。



「あの……もう……」


「ちゃんと言ってくれなきゃわからないですよ。もう、なんですか?」


 ひゃあああ、い、言わせる気だ!

 さっきからの発言だって、私にとっては清水の舞台から飛び降りる覚悟なのに…………



「こ、心の準備は……で、できました」


「そうですか、でも心の準備できただけじゃ困るんですよ。これから芽依は僕と初めての体験をするわけじゃないですか? 僕は女じゃないので詳しいことはわかりませんが、けっこう痛いらしいんです。

 僕としては痛い思いをさせるのは嫌なんです。だから、痛い思いをさせないためには芽依が自分から僕を望んでくれるくらいまで陶酔して欲しいんです。

 だから、準備が必要なのは、心じゃなくて体ですね」



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