××倶楽部


 綺麗に整理整頓された引き出し。そこから簡単にハサミを見つけ出せた。


「これで、切ればいいですか?」


 間近に椅子に縛り付けられた社長……少しドキドキした。声に出さないように気をつけながら、ごくりと息をのむ。


「お願いします」


 満面の笑みに小さく頷き、椅子の後ろ側にまわりこむと、社長の手を傷つけないようにハサミをいれた。

 自由になれた社長は、ありがとうございます、とお礼を言うと立ち上がって肩をぐるぐるとストレッチする。



「あー、しんどかったです……」 


「だ、大丈夫ですか? 手首赤くなってますけど……」 


「大丈夫ですよ。慣れてますから、顔洗ってきますね」


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