××倶楽部
この中で、動揺しているのは私だけで……あとは全員冷静沈着。
それぞれ、何か策はないかと眉間にシワをよせて考えはじめてるようだ。
「僕が話つけてきますから、リオさんミーナさんは、開店の準備をしてください。マサキさんはトイレから出てこないようですし、ハヅキさんは彼についていてあげてください。芽依はせっかくのお休みですから、もう大丈夫ですよ。幼なじみくんとのデート楽しんできてください」
「社長……そんなぁ」
「だめよ、聖夜一人で行かせられない。私とミーナちゃんも行くわ。スミレも心配だし、それにミーナちゃんは一晩で五十人の男を殴り倒したって伝説もあるもの」
「ですが、リオさんもミーナさんも今はマーベラスの大切な女王様です。二人の身に何かあったら僕が一番困るんです」
社長がそう言うと、応接用のソファーから拍手が聞こえてきた。
むくりと黒い影が起き上がる。
「聖夜、パパ感動した。立派な社長になったんだな……」
お、お父様!
いたんだ? 全然気がつかなかった。寝起きなのか、目をこすると、着ているジャケットの襟をしゃんと正してから髪をくしゃくしゃ整える。
そこから嫌ってほどの大人の男フェロモンが放出されると、ハヅキさんが、あぁ……と甘い声をあげた。