××倶楽部

「やだなぁ、そっち彼氏持ちチームで、こっち彼氏いないチーム?」

 ユメちゃんが空中に見えない境界線を引く。

 
「そうそう、来年はこっちチームおいでねー」と奈美が言うと、ユメちゃんは、行きたいー! と笑った。


 淳一とビールジョッキーをぶつけた典と目が合った。

 慌てて視線をそらして、自分のグラスを掴む。


「どうしたの? 芽依」


「ううん、何でもない……」


 いよいよ、今日だ……。あの日の約束から、もう八ヶ月。

 ドキンと胸が高鳴る。





 典、忘れてないよね?


 私だけが緊張しているわけじゃないよね?




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