××倶楽部

────「ごめん、典お待たせ! 外でまっててくれたの? 先、飲んでてよかったのに」

「うるせ、俺も今来たんだよ」


 今来たとは思えないくらい冷たくなった典の指と指をからめて、お洒落なイタリアンレストランに肩を並べて入る。

 今日は、奈美たちからクリスマスパーティーをしよう、と誘われていた。


「ごめん、仕事遅くなった、お待たせ」

「おっ! 典、芽依、メリークリスマス!」


 淳一が両手広げて典とハイタッチ。いつもの同級生メンバーにほっとする。


「あー、李花も来てる!」


 芽依久しぶりー、と抱きついてきた李花とハグして隣に座る。


「赤ちゃんは?」

「うん、今日は実家でお留守番。このあと、じゅんちゃんと二人でデートしてくれば、ってママがね」


「うわ、いいなぁ。そういうの憧れる! ねえ、写真見せてよ」


 

 李花と淳一の子は女の子で、李花に可愛くて無邪気な顔。すごく可愛い。


 隣にいた奈美も、可愛い! と嬉しそうな声をあげた。最近奈美は、同じ会社の先輩と付き合いだした。年末は忙しいから年が明けたら二人で海外旅行に行くって自慢話を散々聞かされた。
< 310 / 378 >

この作品をシェア

pagetop