××倶楽部

「典! うちに来るなら漫画その時返せばよかったじゃん。わざわざ持っていって損した」


 頬を膨らませた芽依の両頬をぶっと潰すと、今度は下唇を突き出して不満をアピール。

 おばさんがいなきゃその場で唇を奪いたくなるほどの可愛い仕草。芽依は理解していないでやっている。無自覚犯罪だ。


 リビングのソファーに足を組んで座ると、当然のようにその隣に寄り添って座る芽依。リモコンを掴むとチャンネルを次々とかえていく。


「あのさぁ、おまえ今日クリスマスじゃん。なんかそれっぽい格好してこいよ」


 午後は部活だったから、芽依は制服姿のままだ。

「そうよ、典くんの言うとおりよ。着替えてきなさい」


「えー、めんどくさい。しかも、家族しかいないし」


 俺は、家族じゃねーんだよ! と無言で訴えてみても芽依には効果なし。




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