××倶楽部

「ほら、部屋行くぞ」


 芽依の細くてあったかい手を無理矢理引っ張った。えーやだ、とぶーぶー文句を言う芽依の肩を押して部屋に入る。


「ちょっと! 勝手に人の部屋のクローゼット開かないでよっ!!」


 クローゼットから、昔二人で映画を見に行った時に芽依が着ていたワンピースを見つけた。ハンガーに吊されていた、それを出す。

 パステルピンクの子供っぽいワンピースだけど、芽依によく似合っていたし、あの時は、はじめて二人だけでデートっぽいことができた。

 そんなこと女々しく覚えてるのは俺だけだろうけど……


「この服なの? もう処分しちゃおうかと思ってたのに!」


「うるせー、いいから着ろ。あと、タイツは……この引き出しだっけ?」


「ぎゃー! マジでやめてよ! そこ下着入ってる!」


「芽依の下着見たってなんとも思わねーよ!」




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