××倶楽部
────それから、数日後だったと思う。私の家にも聖良さんが亡くなったという連絡がきた。
母から知らされて、そう、とだけ答えて自分の部屋に入る。
爪に赤いマニキュアを塗っている自分が酷く滑稽。不謹慎。
聖良さんが亡くなった…………?
何それ、どういうこと?
「リオ、どうしたのよっ!? あなた、大丈夫?」
部屋中にあるものを投げたくなった。ベッドの上もクローゼットの中身も全部全部ぶちまけて、ゼロにリセットして、何もかもやりなおしたい。
聖夜はどんな気持ちでいるの?
行けるの? なんて言葉、言っちゃいけなかったんだ。
私と聖夜の関係なんて、今先を急ぐ程のことじゃなかった。
聖夜を自由にしてあげればよかったのに、私聖良さんにすら嫉妬してた。
聖良さんには時間がないのに……聖夜とすごせる時間が限られていたのに……
私は……私は…………
「リオやめてっ! 気持ちはわかるから!」