××倶楽部

 ハガキにはカラフルな建物が建ち並ぶ海岸でピースする摩夜さんが写っている。


「父さん、楽しそうでしょう?」

「そうね……ねえ、そのランキングの一位ってどこなの?」


 聖夜にハガキを帰すと、写真の摩夜さんそっくりなニコニコ顔でそれを受け取った。


「ここですよ……」 

「ここ?」

「そう、入院していた時に母さんが一番行きたかった場所はマーベラスだった」


 聖良さんが亡くなってから、聖夜が泣いていたところを私は一度も見たことがないけど、今日の聖夜は泣き顔を笑顔に塗り替えた顔をしている。


「上京して風俗はじめて、女王様になって、仲間と出会って、父さんと出会って、僕を身ごもった。マーベラスが、母さんが一番行きたかった場所です」 


「聖夜……」


「だから、僕が守ってるんですよ。それに父さんがいつでも帰ってこれるように」



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