××倶楽部

 聖夜も私も、別々のものを守っていたんだ。

 それぞれ違うものを。

 だから、いつまで経っても、かみ合わない。



「聖夜、もういいわ。愛してるから」


 愛して、愛して、愛して、ずっと大切にしてきた男。


「聖夜を愛してる」


「リオさん……僕も愛してる」 


「ごめんね、聖夜。私、ずっと聖良さんに憧れながら嫉妬してたの。聖夜を傷つけるようなことも言ったわ……でも、今の話聞いたら、もっと大切なことに気がついた。

 私もね、マーベラスが好きよ。ここが好き」


 聖夜が驚いた顔をする。ビー玉に光が宿る。いつもの聖夜だ。

 薄い唇に自分の唇を押し当てる。もう何度この唇を味わってきたんだろう。飽きたらずに甘噛みして吸いつくようなキスをする。


「そうですね……ここはもう僕たちの場所でもある」





 
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