××倶楽部
私たちの場所。新しい仲間がいて、一緒に過ごしてきた時間がある。
きっと私もいつかここに戻りたいと思う日が来るような気がする。
「リオさん……僕は、普通に彼女をつくって結婚がしたいんですよ」
「わかってるわ」
「わかっていて、わざとそうさせないんだから……本物のサディストですよね。まあ、そんなリオさんをずっと愛し続けている僕にも問題が大有りですけど。
リオさんには、ずっと今のままでいてもらいたいんです」
「だから、私は聖夜の花嫁さん候補の対象外なの?」
「そんなことないです。リオさんが僕と結婚してくれるなら、それは僕が一番望むこと。
だけど、同時にそんなことにリオさんを縛りつけていいんだろう? て疑問に思うんです」
嬉しかった……結婚しようと言われた時より遥かに嬉しい言葉。
聖夜は、聖夜なりに私を想ってくれてる。
それがわかったから、余計に愛しさが爆発寸前で喉の奥に突き刺さる。
もう、何度も何度も私たちはこの道を繰り返し繰り返し歩んできたのかもしれない。
次の一歩に進むことはできなかった。
それは聖良さんという私たちにとって大きすぎる存在がいたからだ。