××倶楽部

 でも、それがどうでもよくなってしまった私にはいまいち心に響かない。


「リオさん、お願いします。これは経営者としてだけではなく、マーベラスにはリオさんが必要だと思ってます」


「嫌、引退するわ。マーベラスは、大丈夫よ」

「リオさんっ!!」

「女王に、二言はないの。聖夜、私を引退させて……」


 それで、もっと愛して。愛し続けて。そしたら、私も嫉妬も見栄もプライドも全部捨てて聖夜に飛びこむから……


「リオさん…………それって?」

「愛するなら一番に愛されたいんでしょ?」


 聖夜が輝かしい程に儚くて美しくて切なくて愛しい笑みを溢れさせる。

 両手からこぼれ落ちるほどの愛情と一緒に過ごしてきた時間。お互い恐れて次に踏み出せなかった一歩を……今こそ、本当に分かり合える?




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