××倶楽部
昔よりずっと背も伸びた聖夜は軽々しく私を抱き上げる。
「僕だけのリオさん……」
抱き上げられて、抱き締められて、バランスを崩さないように聖夜にしがみつく。
不安定すぎて制圧されていく。全部が聖夜に抑圧されていく。
脱力感もあるけど、幸せな気持ちのほうが強かった。肩の荷が下りた気もする。
もっと、はやく気がつけば楽だったのかもしれない。私が素直になれば聖夜は応えてくれるってことに。
「引退セレモニーは盛大にやりましょうね。同時に入籍もして……あ、今すぐ父さんに連絡しないと!! 忙しくなりますね、リオさんっ! でも、なんで突然僕たちはこんなことになったんでしょうね?」