××倶楽部

 エナメル質の真っ黒なボンテージに、膝まである編み上げブーツで、不敵に微笑むと鞭を振り上げた。


「待ってよ! 鞭を使うなんて卑怯よ!」


「卑怯なのはアナタよ。聖夜から徹底的に教育していいって許可をもらってるわ。

 マーベラスでは客を奪う下等な女王様はいらないの。悔しかったら自分でひれ伏させてみなさいよ」


 り、リオ様!

 なんかかっこいい!


 これがマーベラスのナンバーワン女王様か。社長の前で可憐な乙女みたいに甘えてるリオさんとイメージが全然違う。

 さっきのゾクリとするほど冷たい視線をレイラ様は全身で浴びてしまったらしく、身を硬直させた。


「芽依ちゃんはお仕事しててちょうだいね。私、この子を調教しなおしてくるわ。

 聖夜もお人好しよね。こんな行き場のないクズ拾ってきちゃうんだもの」


 クズと言われたレイラさんは、唇を噛み締めてリオ様に歩かされるまま裏口から出ていった。





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