××倶楽部

「僕のファーストキスは十四の時にリオさんに奪われました」


 へー、って? 十四?


「そ、そ、そんな早くに?」


「はい。そのままベッドに引きずり込まれて……で、それから」


「ちょっとストップ!」


 社長はキラキラキラリンの笑顔で、はい? と首を傾げた。


「それ以上聞いて平静を保てる自信ないです…………」

「そうですか。お互い身の上話をすれば、もっと仲良しになれると思ったんですけどね」


 掴まれたままの手首が汗ばむ。離してもらおうと手を引くと、社長がさらに一歩、私に近づく。

 手首はそのままで、社長の甘いマスクが見上げたすぐ近くにある。ピンク色の綺麗な唇は目の前だ。

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