あのころ。

タイプじゃない







予備校の入学式が終わって

みんなに自分たちの教室が

振り分けられた。



私の教室には50人くらいの生徒がいて、正直またイチから友達作りをするのが面倒だった。



担任の先生はとっても良い人そうで、独創的で、個性的で、ユニークで、とっても頭のよい先生だった。



私は苗字が峯川だから

出席番号は最後のほう。






すごく後ろの席で授業の説明とかをボ~っと聞いてると、

教室の反対側…つまり

出席番号が早いトコらへんで

知り合い同士が集まってるのか

ちょっぴり騒がしかった。





背が高くてガッチリした茶髪の男の子と

背が低くていかにもやんちゃしてました、みたいな黒髪の男の子





別にどっちもかっこよくなんてなかったし

ていうか説明中にうるさいし

ぶっちゃけあんまり関わりたくなかったから


あーあの辺の人らとは絶対関わることもないんだろうなー


なんてぼんやり思いながら眺めてた。










そいつらはやっぱり騒ぐのが大好きらしくって



それから数日後には

その二人を中心にクラスが動いていた














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