永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
莉亜にとって写真は友達と
“ばかちょん”インスタント
カメラでふざけてアホ面したり
へん顔したりして撮るだけで
真面目に本物のカメラで撮る
なんて初めてだから使い方も
わかんなくて緊張した。


「あれ?水瀬さんわかんない?」
祐也が莉亜に話しかける。


(ドキッ。ドクッドクッ)
莉亜の心臓の音が耳に伝わる。

(私どうした?)

莉亜は動揺を隠しきれず体が
少し汗ばむ。

・・・えっ?なに今の!


好き?一目惚れ?やばいやばいよ


「ここを持って構えたら、コレが
シャッターねっ。フラッシュが
これ。聞いてる?」


『あっすいません。ありがとう
ございます。大丈夫です。』


莉亜は、祐也の顔をみることも
できなくて、うつむいたまま
返事をした。


まだ莉亜の胸は激しく鼓動を打つ。


好きなんだ。これって好きって
いうんだよね?だって祐也さんの
顔が見れない。すごく恥ずかしい
なのに後ろ姿を目で追ってしまう



好きになっちゃったみたい

莉亜はシャッターを押しながら
ドキドキが止まらない。


これが莉亜のひとつの恋の始まり

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