死神が恋をした。
するとレオナ様は机をこんこんと叩いて言った。
「まぁ、今日は休みなさい。」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
床が開く。
からくり城か、ここは?
この仕組みはあたしも初めて見るタイプだ。
「また、増やされたのですね。」
敬語に嫌味を含ませる。
だがレオナ様は気づいているのかいないのか、
「ほほっ、気にするでないぞ。」
そう笑って書斎の奥へと消えていった。
「・・・魔女ババァが。」
あたしは小さくそうつぶやくと、床の中へ飛び込んだ。