死神が恋をした。



呼ぶと、書斎のほうから声。


「・・・コイチだね?


いつも御苦労さま」








そう言って出てきた老女。


この人の名前は0007.


レオナ、とあたしたちは呼んでいる。



死神界の7代目の長(オサ)で、現在死神界1の有力者。






「ノルマ、達成しました」



そう言ってあたしは軽くお辞儀をした。




するとレオナ様は優しく微笑んだ。



「また一番だねぇ、ほら。」






そう言ってレオナ様があたしに見せたのは今年度の成績。



ダントツであたしがトップだった。




「・・・ありがとうございます。恐縮です。」






あたしは目を伏せ、そう答えた。
























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