死神が恋をした。


「・・・申し訳ございません。

はい。部屋に問題はないかと思われます。」





あたしは顔をひきつらせながらそう言った。


はぁ、死神通信が顔見えなくてよかったわ!



するとレオナ様の優しげな声。


『・・・考え事でもあったのかい?』






・・・・・・。


この質問に答えられるわけないわ。













「・・・いえ、何も。」





あたしは嘘をついて、とっとと通信を切った。










バフッ










ベッドに飛び込む。














< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop