財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「その後、このドールも出展者も出てこなかった。なぜだかわかる?」


「頭が混乱しすぎてわかんない。」


「その1年後、つまり3年前、ツウィンズが真目水月と美利亜を助け、その誘拐犯は捕まった。そのとき、ツウィンズが解散した。何年行方不明だったと思う?」


愛梨栖はちょっと考えてから


「3年。」


「いや、10年間だよん。水月さんが6歳、姫が4歳のときに誘拐。そのあとすぐにツウィンズが出てきたんだよん。」


「そこまで知ってるなんてすごいな。」


「お兄ちゃん、感心してる場合じゃないでしょ。」


いつの間にか水月と美利亜がすぐそばにいた。


その後ろには気絶した桜支援団が道路のあちこちに伸びていた。


「じゃあ、やっぱりあのときのドールは。」


「俺らだよ。あいつらのとこから逃げ出すためにヤンキーやってた。目立てば見つけてくれるんじゃないかって。」


「でも、誘拐犯に阻まれたって訳か。」


「そういうこと。あいつのとこから逃げ出せればよかったから解散したって訳。」


水月は後ろに立っていた美利亜のほうを向くと


「手、出してみ。」


「はぁ?なんで?」


「素手で木刀折ったから。」


「怪我とかしてないし。」
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