いじわる彼氏
「こ~うっ!!」

私は晃の顔に自分の顔を近づけた。

今になって思えば恥ずかしい事しちゃったな…。

「え、なっななななな何!!!!??」

晃の顔がさらに赤くなる。

「わっお♪」

由香利が嬉しそうに笑う。

意味が分からない私はただひたすら歩き続けた。

沈黙が続く中、私は家に着いた。

「ばいばあい~!!」

「うん、バイバイっ♪」

「おうー、また明日なあ」

「………じゃ、な。」

晃は振り向かずに私の前から離れていった。

 私…何かした?

 晃の傷つくような事したかなあ…

 一応、明日謝ろう…

 このままじゃ嫌だ





この時は私、恋なんて知らなかった。

翌日私は、晃を屋上に呼び出した。

今日の様子がおかしかった理由を…

この時、私たちの嵐のような恋は既に



始まっていたんだ
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