たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「誤解されたら困るので一応言っておきますけど、
あなたに恋愛感情は一切ありませんから。
勘違いしないように。」


「う、うん。分かってるよ。」


「ただ...、俺の一番のお気に入りがとられたみたいで嫌だったんです。
俺の、俺だけの姉さんだったのに...。」


「かわいいっ!!
かわいい、なぁ...。
私の、かわいい末っ子ちゃん。」


「うっ、ちょっと!苦しいです!」


後ろからギュッと首に抱きつかれて、息がつまりそうになった。

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