溺れる唇

拗ねた感じに見えた芳賀くんも、
いつもの顔に戻っている。

一回り以上も年上で、上司であるにも
関わらず、この人は本当に屈託なく
部下に接する。

こんな時は特に、上司と部下というより、
友人同士のようだ。


男の子って、いいな。


私は男の子同士のジャレ合いに
混ざれない代わりに、目の前にある
小さな蒸籠から、芳賀くんに小龍包を
取り分けてあげた。



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