溺れる唇

まあ、薄暗い部屋に戻った時のわびしさ
など、上の階にいるお偉いさん達には、
結局、わからないのだろうけど。


そんな余計な事を考えながら、ログイン。


サーバ内に入ってしまえば、
後は私の庭のようなもの。

フォルダをいくつか開くと、営業企画
のフォルダは苦も無く見つかった。

データフォルダを表示した画面を
裕馬に向ける。

「どこまで残ってるか、確認して」
「は、はい」


ビビり気味の裕馬に、

『仕事モードで言いすぎたか・・・?』

と反省したけれど。


これは仕事なんだから、仕方ない。

ダメになって困るのは私じゃなくて、
コイツなんだから。



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