溺れる唇

「20分?」
「そう。共有フォルダはサーバ内に
あるから、社内からならアクセスできる。
そのくらい残っていれば、なんとか
できるでしょ?というか、しなさいよ」

命令口調で突きつけて、私は起動させた
手近なPCに自分のIDを打ち込んだ。

総務や経理は例外だが、ウチの会社の
PCはIDを打ち込めばどれでも使える
ようには設定されていない。

データの流出と仕事上のアレコレを防ぐ
ためというが、私からすれば、時代遅れ
で非効率的な仕組みだ。

それぞれのIDでログインするように
すれば、1つのPCをシェアできるし、
経費の面でも大幅な削減が見込める
と思うのだけど。

こまめな消灯なんかより、大きな削減が。



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