幸せ家族計画
「ママが前に言ってたよ。
赤ちゃんって、お父さんとお母さんがすごく好き合ってて、可愛い子供が欲しいなって思ったら、いつの間にかいるんだって」
「……」
「お姉さん、子供欲しかった?」
「……えと」
「お父さんの方が欲しかったのかな」
「……」
「でもすごく好きあってたから、出来たんだよね! すごいね!」
得意げに話す紗優の声に、
あんな事言うんじゃなかったと思いながら、ココアを持ってリビングに入る。
その時視界に飛び込んできたのは、
瞳を潤ませて口元を押さえる綾乃ちゃんの姿だった。
「あ、綾乃ちゃん?」
「お姉さん、どうしたの? サユ、変な事言っちゃった?」
心配そうな紗優の頭を撫でて、綾乃ちゃんは泣き笑いの表情を作った。
「違うの。嬉しかったの」
「お姉さん」
「そうだね。すごいよね。彼が欲しいって思っててくれたんなら、私すごーく嬉しいなぁ」
「……綾乃ちゃん」