幸せ家族計画

その答えにホッとして息を吐きだすと、紗彩は微笑んで俺の腕に触れる。


「ずっと好きでいさせてね?」

「え?」


言われた意味が分からず聞き返す。


「ずっと好きでいろ、じゃなくて?」

「もちろん、ずっと好きでいて欲しいけど。それ以上に、私は自分が好きでいたいの」

「紗彩」

「私ね、自分の為に頑張るよりは、人の為に頑張る方が好きなの。

あなたの事をずっと好きでいられるなら、あなたのためにって思ってきっと何でも頑張れると思うのよね。

だって、出産って大変だし、赤ちゃん育てるのも大変だし、妊娠すると太っちゃうし、その体型戻すのだって大変なんだから」

「少しくらい太ったっていいよ」

「嫌よ。一緒に居て、釣り合わないって思われたくない」

「誰がそんな風に思うんだよ」

「誰って、色々。……私自身もよ」


ふふ、と笑ったかと思うと、腕を掴んでいた紗彩の手が、するりと背中にまわり抱きついてくる。

再び体が密着して、紗彩の独特の香りがする。


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