幸せ家族計画
「いいのよ。……憧れだったの、長い髪は。
女らしくなかったから、見た目だけでも女っぽくしたくて」
「はは」
「なによ」
「そう言うところは可愛いよな」
リップ音を立てながらキスをして、体温を伝えあうように肌を合わせる。
体の快感を伝えるように、水面のようなシーツの上を彼女の長い髪がたゆたっていた。
「英治くん」
「ん」
「好きよ」
「うん。……俺も」
時折り漏れる声が、まるで甘えているようだから、もっと聞きたくて彼女を離せない。
母親のようにたしなめて
恋人のように甘えて
動物のように温め合う。
紗彩以外の女はもういらないと、本気で思う。
君がずっと傍に居てくれるなら、
他の人に恋はしない。
例えば君が、前の夫を完全に忘れることが出来無くても、俺は君を手放すことはもう出来ないだろう。