幸せ家族計画

 そうして、気分的に落ち着かないまま、年末年始を終えた。

出産予定日の検診の日は、いつ電話が入ってもいいように胸ポケットに入れておいたのに、紗彩からの電話は無かった。
慌てて家に帰った後も、「まだみたい」と呑気に言う紗彩。

どうしてこんなに落ち着いてられるんだろう。
信じられない。


「でも予定日だろ?」

「赤ちゃんが出る気にならなきゃ出てこないわよ」

「まあそうだけど」


落ち着かないんだよ。
元々、待つという行動はあんまり得意じゃない。


「そろそろ出てこいよ」


紗彩の腹を指でつついてみる。


「急かしてもどうにもならないわよ」


紗彩に軽く笑われてちょっと悔しい。
だって、早く顔が見たいだろう。
達雄んちの赤ちゃんを見てしまったからか妙に気が焦ってしまう。


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