幸せ家族計画


 紗彩が夜中に不安そうに俺を起こしたのは、それから3日後の事だ。


「ねぇ。起きて、英治くん」

「んぁ?」


うっすらと目を開けると、眉をひそめた紗彩の顔が予想以上に近くにあった。


「どうした?」

「なんか……陣痛っぽい」

「え?」

「さっきからね。お腹が痛いのよ」

「大丈夫か?」


さっと起き上がり彼女を毛布で包む。
すっかり体が冷えてるじゃないか、何してるんだ。


「落ち着かなくて。トイレに行ったり来たりしてたの。1時間前くらいからお腹が痛くなって。
でもすぐやんだりして。ちょっと判断付きにくいのよね」

「病院は?」

「うーん。もうちょっと間隔が狭くなってからでいいと思う。朝方車出してくれる?
明日は日曜だし、丁度良いかもね」


青い顔のまま、にこりと笑う。
ホントに落ち着いてるな。2人目だからなのか?

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