幸せ家族計画
「クリアできればいいのな? 今何? 協力プレイ? わかった。イッサ貸せ」
そう言って、サトルくんはゲーム機を奪い取る。
「サイジ、やるぞ」
「う、うん」
サトルくんの目がキラーンと光ったような気がした。
ルイちゃんの、『お兄ちゃん上手だよ』宣言は本当だったらしい。
何だかよくわからないけど、サイちゃんがめちゃくちゃ苦労していたところを、サトルくんが難なくこなして。
二人協力プレイとやらでゴールに辿りついた。
「すっげー、サトル兄ちゃん!」
すっかりサイちゃんはサトルくんに懐いて離れようとしない。
「じゃあここは? 俺、これがクリアできなくってこのゲーム辞めちゃったんだけど」
「あ、これ俺も持ってる。こうすんだぜ」
結局そこから1時間以上、サトルくんは弟たちに混ざってゲームを続けてた。
どちらかと言えば、サトルくんの方がノリノリ。
いい加減やめなさいって、言おうかと思ったけど。
サトルくんがあんまり夢中だから言えなかった。