幸せ家族計画
「……やっぱり俺とじゃ嫌だって言われたら困ると思って、言えなかったけど」
「お兄ちゃん」
「本当に良かったのかって、今でもたまに思うんだ」
「もうその話やめようよ。私ずっと、おに……達雄の事好きだったんだよ」
そう言うと、安心したように彼の目尻の緊張が緩む。
この瞬間がすごく好きだ。
長い間兄妹として一緒にいて、
彼は私の前ではいつだって兄でいよう、強くいようと心掛けていたように思う。
それはそれで嬉しかったけれど。
弱音をぶつけてくれたり、甘えてくれたりする今の彼に対しては、
ドキドキする好きとは別の、穏やかな愛情を感じる。