無口な上司の甘い誘惑~究極の恋~
ノックの後、

ドアが静かに開いた。

・・・

俊もタキシード姿になっていた。

「カッコいいですね?」

「愛奈には負ける・・・

凄く、キレイだよ・・」


私に近づいた俊が、

目の前で、しゃがみ込んだ。


「…俊?」


「まずは謝らないとな?」

「・・・」

「何も言わずに勝手にすべてを決めたこと。

内緒で、こんなところまで

連れてきたこと・・・」


俊の顔がいつになく真剣だった。

「本当は、愛奈の誕生日に、

式を挙げるつもりだった・・・

1年前のイヤな記憶を、

幸せな記憶に変えてやりたくて」
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