無口な上司の甘い誘惑~究極の恋~
「私でいいんですか?」


「愛奈じゃないとダメだ」



私は涙を目にいっぱいためて、

微笑んで頷いた。


「私を世界一の花嫁に、

してください」



俊の真剣な顔は、

優しい笑顔に変わっていた。


「泣くと、せっかくの化粧が台無しだぞ?」

俊が、ハンカチでそっと

私の涙を拭いた。


「嬉しいから・・・」


私を軽く抱きしめた俊は、

「先に行って、教会で待ってるよ」


「?」


「バージンロードは、

父親と歩くもんだろ?」

俊の言葉に、頷いた。
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