魔天戦史
「…そうなんですか。」
「君も、かなりの技量を備えておる様じゃし、今回のことで昇進出来るじゃろう。」
「…ありがとうございます。」
「…では、儂は戻る。ゆっくり体を癒すといい。」
拾蔵は部屋から出て行った。勇翔は蒼天を眺めた。
「…良く見ると、凄い刀なんだ…」
蒼天の刀身からは、鋭い霊気が溢れている。
「…確かにただの刀では無い様ですね。」
心の中から聞こえた声はバロンの声だった。
「これ程の霊刀、そう使える人間はいないでしょう。」
「…バロンも、そう思うんだね…僕もなんだ…」
勇翔は握った刀から凄まじい波動を感じていた。油断すると身を切り裂かれてしまいそうだ。
「それに、何か…感じるんだ…」
「えぇ…どうやらこの刀には、聖霊が宿っている様ですな。」
「聖霊…」
「呼び掛けてみてはいかがですか?」
「…そうだね。」
勇翔は刀に向かって念を込めた。すると刀身から淡い光が放たれた。光は徐々に龍の様な形に押し固められ、最後には完全に龍の姿をしていた。それは青みがかった独特な色の鱗に覆われた龍だった。
「これは…」
勇翔が唖然としていると龍が語りかけて来た。
「…そなたが、我を開放した者じゃな?」
「あ、はい!」
「我が名は、青龍…東方を守護し、全ての水に住まう者の支配者たる者だ…」
その声は流れる水の様に体の隅々に染み渡る様な声だった。
「…あの時、僕に声をかけたのは、貴方ですか…?」
「…いかにも…」
「…ありがとうございました。」
「…久方振りの清い波動の持ち主だったのでな…力を貸したくなったのだ。」
「…そうですか。」
するとバロンが声をかけた。
「いかがですか、勇翔様。契約を交わされては…」
「え…でも…」
「君も、かなりの技量を備えておる様じゃし、今回のことで昇進出来るじゃろう。」
「…ありがとうございます。」
「…では、儂は戻る。ゆっくり体を癒すといい。」
拾蔵は部屋から出て行った。勇翔は蒼天を眺めた。
「…良く見ると、凄い刀なんだ…」
蒼天の刀身からは、鋭い霊気が溢れている。
「…確かにただの刀では無い様ですね。」
心の中から聞こえた声はバロンの声だった。
「これ程の霊刀、そう使える人間はいないでしょう。」
「…バロンも、そう思うんだね…僕もなんだ…」
勇翔は握った刀から凄まじい波動を感じていた。油断すると身を切り裂かれてしまいそうだ。
「それに、何か…感じるんだ…」
「えぇ…どうやらこの刀には、聖霊が宿っている様ですな。」
「聖霊…」
「呼び掛けてみてはいかがですか?」
「…そうだね。」
勇翔は刀に向かって念を込めた。すると刀身から淡い光が放たれた。光は徐々に龍の様な形に押し固められ、最後には完全に龍の姿をしていた。それは青みがかった独特な色の鱗に覆われた龍だった。
「これは…」
勇翔が唖然としていると龍が語りかけて来た。
「…そなたが、我を開放した者じゃな?」
「あ、はい!」
「我が名は、青龍…東方を守護し、全ての水に住まう者の支配者たる者だ…」
その声は流れる水の様に体の隅々に染み渡る様な声だった。
「…あの時、僕に声をかけたのは、貴方ですか…?」
「…いかにも…」
「…ありがとうございました。」
「…久方振りの清い波動の持ち主だったのでな…力を貸したくなったのだ。」
「…そうですか。」
するとバロンが声をかけた。
「いかがですか、勇翔様。契約を交わされては…」
「え…でも…」